『音楽を奏でるシザー』
先日行われた『OCEAN TOKYO学園祭』。イベントの取材記事は先週アップしましたが、そのときに気づいたことがあって、あらためて書こうと思います。
それは高木琢也代表のステージのとき。
ステージにはモデル1名と高木代表のみ。2灯スポットが、2人の姿を浮かび上がらせています。
バックのスクリーンにOCEAN TOKYOのメッセージがスクロールされるだけのシンプルなセットの中、高木代表が髪を切っていきます。
大きなホールが無音に包まれ、シザーの音だけが響いています。金属が触れ合うときの硬質な音。その音色にしびれました。すごくシンプルですが、伝えたいことが伝わってきます。
(『OCEAN TOKYO学園祭』より)
みなさんもサロンに行ったときに耳にしますよね?
「チャッチャッチャッ」「カッカッカッ」なのか「シャッシャッシャッ」と聴こえるのか、それとも「チョキチョキチョキ」なのか。
人によってどう聴こえるかは、それぞれだと思います。
美容師さんによっても違うんです。
自分のリズムを取るように刻む人、セクションごとにはじまりと終わりで2回だけ鳴らす人、テンポが早い人、音が少ない人。
それぞれの職業がもつ「音」があります。料理であれば食材を刻む音や焼く音、ドライバーであればエンジン音。
その中でも、美容師さんのシザー音はその人の温度や情を伝えることができる、特有な音だと思います。
(『CHOKiCHOKi×ベルエポック本』apish Ritaより)
切られる方にとって、コンプレックスを解消してくれる優しい音質になったり、頼もしい音色になってり。華やかにしてくれる曲に聴こえたり。
次にいくときには、ちょっとだけ耳に注意してみてください。
0コメント