『次世代美容師コンテスト』企画前夜①
「原宿と美容師とCHOKiCHOKi」
CHOKiCHOKiが本格的に原宿の街に立ち始めたのは、2000年ごろ。裏原ブームが終盤にさしかかり、少しずつストリートの様子が変わり始めていたころでした。
当時からストリートスナップはファッション誌の人気企画で、ショップスタッフやモデルなどが誌面を飾っていましたが、CHOKiCHOKiが目をつけたのは美容師でした。メンズヘア雑誌だから注目するのは当然ですが、そんな立ち位置以前に「トレンドのアレンジも独特だし、独創的な人もいる。。。なんかおしゃれだぞ」って感じたのです。主戦場は原宿GAP前(当時。今のTOKYU PLAZAがあるところ)。
「これからはブランドやモデルじゃなくて、一般人が主役になる日が来るかも」
というぼんやりした予感とともに、
「原宿のストリートに美容師って外せなくなるかも」と思ったのでした。
その予感は、当たりました(偶然かもですが)。おしゃれキングという人気者も生まれ、美容業界以外にも影響を及ぼし、原宿のファッションカテゴリーの一つとしてストリートのファッションシーンをリードしていったのです。競うように新しいブランドを漁り、セオリーにはないアイテムを組み合わせ、オンリーワンのコーデで表参道を彩りました。それとともにあちこちでスナップ撮影もたくさん行われ、「今日こそスナップにハントされる!」「歩いている人のコーデを観察する!」など目的は色々ですが、ファッションが好きな人にとって原宿は特別な街、「ここぞ!」という場所になったのです。
あれから時は流れ、、、、、、あれ? 今はそうなんだろうか????
ただし「あのころをもう一度!」ということを考えたわけではありません。
今は今の街の顔があり、日本の窓口として世界にも知られる街としても、新しいカルチャーがあるはずです。時代は進んでいるので、当たり前のことです。
とはいえその中で美容師のカルチャーがちょっと見えにくくなっていることも確かです。原宿にはたくさんのヘアサロンがあり、美容師の人口も多い。ということは原宿のファッションシーンからいなくなることはありえない。きっと新しい何かがうごめいているはず……それが表層から潜ってしまっている(実際スケーター増えているし)。その今の美容師ファッションカルチャーをピックアップすること。
懐古主義ではなく、あくまで今の美容師、これからの美容師をクローズアップして見つめることは、原宿のストリートにとって重要なことではないか、と考えたのです。
そしてこのことは原宿だけには限らない、ということも忘れてはなりません。
CHOKiCHOKiは全国にSNAPに行きました。それぞれの街には、それぞれの顔があり、ファッションがありました。
さらに今は、ショッピングサイトで色々なモノが手に入る。情報も早い。美容師の感性を活かす機会は増えている。普段の取材の中でも、原宿、東京以外のサロンの情報を話をすることは、格段に増えたのです。
大事なのは、自分のルックスさえよければいいのか、ということ。
そうではありません。
美容師の本質は「直接人を笑顔にできる職業」であること。
そのために技術を磨き、感性を豊かにし、努力を重ねているのではないでしょうか。
そんな日頃の成果にスポットライトを当てない手はない。
ルックスがよければいいというわけではない。本質を極めようとする熱量や意識が伴ってこそ。たとえ未熟でも熱さは本物だと思います。
言い換えれば「夢」を持つ人こそ、ボクらが人に伝える価値があると思っています。
だからこそ今回は、本人とスタイル作品とで募集をさせていただきました。
(実はこのあたりの思いは言い出すと止まらないので、また次に記します)
ぜひ、みなさんからのご応募お待ちしております!!
下記、サイトオープンしました!!!
0コメント