Benthamインタビュー No.1

間100本以上のライブをこなし、2月のフリーライブの応募者は5000枚を集め、 インディーズのシーンでは「次はあの人たちだよね〜」と囁かれていたBenthamが、4月にメジャーデビュー。 そしてこの7月にはキャリア初となるフルアルバム『Re:Wonder』をリリースしました!

<L→R>鈴木敬(Dr.)、小関竜矢(Vo.&Gt.)、辻怜次(Ba.)、須田原生(Gt.&Cho.) 


CC:初めまして。ウチのこと、ご存知ですか? 

小関「めっちゃ読んでました。服のこととか知るのに読んでましたよ。それこそ僕の友達にダサい子がいて、そいつにやることないんだからお洒落になればいいよと言ってチョキチョキ渡したんです。そいつが今はアパレルの仕事についてます。これ、彼喜ぶと思います、だいぶヤバいですよ(笑)」

 CC:アー写のファッションも雰囲気も明るく変わりましたね。何かあったんですか? 

小関「根本は変わっていない感じではあるんです。色味はカラフルになりましたけど。コンセプトがあったとかではないんですが、明るめがいいねと言いつつ、前回のアー写の雰囲気を踏まえたらこうなった」 

CC:前回の彩度を抑えたクールさからの振り具合が極端ですね。フレッドペリー多いぞ、みたいな(笑)。 

「ロゴを含めてブリティッシュ感というか、そういうのは出していこうねというのはデビューの時からあったんです。今回チョイスする中でフレッドペリーのアイテムが結構あったんで、そうなったと」 

CC:個人のファッションの好みって反映されるんですか? 

小関「基本的にはこの中からどれがいい?って感じで、それぞれが選んでます。そういう点では好みが反映されますかね」 

CC:小関くんは髪型もスッキリしましたね? 

小関「僕はアー写ごとに髪型が変わるので有名で。飽きちゃうんですよね」 

CC:新しいアルバムコンセプトがあるから、アー写もカラフルになったというのは関係あるんですか? 

小関「特にテーマを決めてというわけではなかったんですが、曲中にカラフルっていう単語があったりとか、色々バリエーションがあって、びっくりさせる意味でもつけたタイトルもあったりもするので、びっくり箱のようなというところから無意識に衣装を選んだのかもしれないですね」 

須田「モノクロイメージではなかったですね」

『Re:Wonder』CD+DVD盤3000円+税、CD盤2500円+税、Bentham屋盤CD+グッズ(タオル)3500円+税


CC:4月にメジャーデビューがあって、この時期にフルアルバム『Re:Wonder』をリリースして。作戦的な狙いとかあるんですか? 

小関「インディーズの時にはコンスタントにCD出してて、メジャーデビューはシングルに決まっていて……フルアルバムを出したことがなかったんで、話題性もあるのでここでフルアルバムで一気に広めようと」 

CC:インディーズ時代からリリースも途切れることないし、自分たちでは着実に来ている感じはするんですか? 

須田「うーん、一気にキャパ感が上がったという感じではないですね。一歩ずつ、目の前のことを消化していって少しずつお客さんも増えてきましたし。今の事務所にお世話になった時、KEYTALKのオープニングアクトをやらせてもらったとかのスキップはありましたけど。そこで規模感が少し上ったりとか」 

小関「売れていて「メジャーに行こう!」っていうノリじゃなくて、「メジャーに行ってこれから売れようね」っていうスタンスでいます。満を持して、っていうことではなく、一歩ずつの過程の一つです」 

CC:そもそものメンバーはどういう出会いなんですか? 

小関「僕とGの須田が同級生で、ベンサム始めたんですけど、ベースとドラムが抜けちゃったんですよ。その時にリハーサルスタジオで働いていて、その時の先輩が辻で、そこに練習に来てたのがDの鈴木敬でした。出会いはそのスタジオですね」 

CC:ライブのお客さんどんな人が多いですか? 

小関「僕のイメージよりは確実に若いですね。もう少し上の年齢をイメージしてたんですが、実際は高校生とかいますし、20代前半までが中心です。女の子多いですね」 

「「受験なので1年間来れません、今日で見納めなんです」と言っていた人が、大学入ってまた来てくれるとか。うれしいですよ」 

CC:お客さんとの関係はどんな感じですか? 

小関「距離がだいぶ近いですね。はじめにもっと仲良くなりたい、距離を縮めて一体感のあるライブを作ろうっていうアプローチをしたので。「カッコいい!」という憧れっていうよりは、「よっ、元気?」感じでのテンションが多いです(笑)」 

「確かに友達の延長線上みたいな接し方をされることが多いかもですね。どの地方に行っても」 

CC:わかります(笑)メジャーシングルの『激しい雨/ファンファーレ』は寄り添うよな存在の曲だし、特に関係性を狙ってる感じがしますが。 

小関メロディの良さとか、僕の高い声とか、しっかりしたリズムとかギターフレーズっていう僕らの持ち味を押したかったのと、ライブが楽しいというのは自信を持っていることなので、それがしっかり伝わるようにストレートにいった感じなんです。『ファンファーレ』とかはまさにそうですし、歌詞も春先だし僕らもスタートするし、頑張っていこうって。『激しい雨』はメジャーに対しての決意表明を込めています。音楽的には凝っているつもりなんですけど、方向的にはストレートにとか、寄り添うと思ってもらっていいですね」 

CC:その『激しい雨』は「僕が激しい雨」ってことですよね。自分を雨に置き換えるのは相当珍しい感じがします。 

小関「書いているときにしっくりきたんです。ちょうど忌野清志郎さんの『激しい雨』を聴いていて、それをモチーフにしたいと思っていたんですよ。歌詞を聴いていて、僕は考え方が内向きな人間なんですけど……周りを巻き込んでもそうだし、周りを振り回してしまうのもそうだし……全部含めてこの音楽シーンににわか雨じゃなくて激しい雨を降らそうぜっていうことをいいたかった」 

CC:内向きなんですね。曲を作るエネルギーってどこから出るんだろうなと思ってたんですが……それで、今のお客さんがいて、歌詞を書くときの目線ってどこにある感じなんですか? 

小関「色々あったんですけど、もともとは僕が思っていることを投げかけて、わかるやつだけわかればいいや、気づいたやつがニヤってするような歌詞が好きで。そして、それとは別な軸で、これは恋愛の曲なんだろうなとかこれは明るいイメージなんだろうなとわかるように書いているつもりなんですけど。本当は明るいけど内容は怖いとか、なにくそって思って書いてる曲が結構あって、フラストレーションとか、生活していく上であれ? って思うようなことを僕が言って、あぁそうだよねって思われるような曲を書くのが僕の書き方です。わかるわかる、みたいな」 

CC:ふむふむ。 

小関「勝手に解釈してくれって書いているところもあったんですけど、メジャーになるとより多くの方に聞いてもらう機会も増えるだろうなと思って、言った言葉にちゃんと意味を持つというのはこのシングルから意識していて、今回のアルバムもそうなんですけど、変に僕の僕的な比喩の仕方とかはあまりしていないつもりです」 

CC:いやいやいや、そう?(笑) 

小関「シングルから比べたら、このアルバムはその跳ね返りで好きなことは書けているんですけど……これなんだろ?って思うかもしれないです」 

CC:言葉一つ一つがわかりやすいだけに、それを紡いでいくと余計に、おや? とか。 

小関「そのなに言ってんだろ? が、僕の武器でもあるし、それじゃ通用しないっていうところもあるんでしょうけど、でもそれに対してへんに見繕わず着飾らず。歌詞の中ではストレスフリーというか、気を使わず書きました。好きなように」 

CC:働いてるおじさん嫌いなのかな? とか思う曲があったり(笑) 

小関「いやいや。そんなことないです(笑)。働いてる人にしかわからない圧とか熱とか大事にしてますよ」 

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