KEYTALKインタビュー Vol.4
「4種類の薬品を混ぜたら爆発した! みたいな感じのアルバムです」
CC:思い出に脱線しました、軌道修正します(笑)。義勝さんの歌詞について、例えば『Summer Venus』とか、歌詞を書く、ソースが幅広くなってません? 表現のしかた、言葉使いとか。広がった感じがします。
首藤:自分ではわからないですけど。広がってたら嬉しいなと思いますけど……ふりきってるからですかね。もう、完全にパーティーチューンだって決めつけて書いたんで。
CC:コバルトブルーのオーシャン~とか、突き抜けるくらい爽やかで…。
首藤:それはすぐ出てきましたね。
CC:それぞれ曲を出して、曲を仕上げていく時間って、だいたいどの曲も同じくらいなんですか?
首藤:曲によって違いますね。
小野:ある程度形みえた状態で四人で合わせていくので、たぶん割と早い方だと思いますよ、他のバンドに比べたら。曲が集まってからの作業としては。
CC:例えば『Summer Venus』というパーティーチューンを義勝さんが作ってきて、そこにEDMみたいなのを入れたりとか、っていうアイディアっていうのをみんなで出していくって感じなんですか?
首藤:大元のアイディアは、作曲した人がやって、アレンジしてく段階で、アイディアがあれはその都度って感じですね。
CC:そういう作業をしながらアルバムが完成してみて、この全体の仕上がりは予想だにしなかった姿ですか?
『PARADISE』 初回限定版A<CD+DVD>3800円+税、初回限定版B<CD+DVD>3800円+税、通常盤<CD>2900円+税
小野:確かにそうですね。予想をはるかに超える面白いものができたなと。
八木:いろんな方面に攻められたKEYTALKが見せられてるなと思います。
首藤:なんか、化学反応をさらに超えたみたいな、4種類の薬品を混ぜたら爆発したみたいな、感じですね。
小野:いい例え。
寺中:前作の『HOT!』のときは、メジャーデビューしてから大きいステージを目指すっていう、大きいステージで響かせられる曲みたいな、ちょっと大まかなテーマが一つあったので、その流れでできてったアルバムでもあったんです。だから『HOT!』のときはだいたい全体像がわかってたんですけど、今回はまったく作る前からよくわかんなかったですね、どうなるか。で、作品は出来上がってますけど、なんか、曲ってライブで披露して完成していくイメージがあるので、今でもよくわかってないっス。どうなるのか。これまでも、この曲が実は人前でやったら、こういう風になっちゃうんだとか、そういう経験が今までいっぱいあったりもしますし。
CC:よくミュージシャンの人のインタビューとかで「バラエティに富んでるけどこの人たちらしいよねっていいかたをすることってあるじゃないですか?」この『PARADISE』は、いろんな曲が入っているけど、そういう解説じゃない気がします。最初にアーティスティックだなって言いましたが……それぞれクリエイターが曲を作ってきて、それをKEYTALKにぶつけるとこうなりましたみたいな。KEYTALKらしく作るんじゃなくって……。
寺中:それを感じとってもらえるのは嬉しいです。そんなイメージがある、自分らとして。
小野:臨みかたが違うというか、そういう状況だった、たぶん今回。武道館ライブを経て、シングルを出してはライブして、出してはライブして。で、5枚も出した上でアルバムの制作にとりかかること自体初めてだったので。そういう状況のなか産んだっていう、新たなKEYTALKの制作のありかたっていうものが確立したのかなって思ってます。このタイミングにおいて。そういう意味では、この『PARADISE』が第一弾になりえるところなのかな。
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