Hello Sleepwalkersインタビュー Vol.2
『シンセカイ』の各曲に注目!!
CC:その一曲めの『新世界』の言葉選びって、どういう思考回路をしているのかな? とか思っていて……。
N「すごくストレートだと思っていましたよ? シュンタロウらしい歌詞だなあと思ってました」
CC:え???
S「ボクなりにまっすぐですよ(笑)」
CC:2曲めは英語詞ですが、どういうことを歌っています?
S「最初タソコがサビだけ作ってきて、そのあと構成を変えて歌詞を書いたんですけど、イメージ的には「めっちゃ寝れない人」というのと「眠れる森の美女」ってあるじゃないですか? あの森の中のイメージ、さまよってる感じ。スリープウオーク。夢遊病に近いイメージです」
CC:これはハロスリらしい曲だなあと思ったんですが…
S「らしいですかね? ありがたいですね。意外とらしさ…そうなんですか…」
N「まだ世に出て反応がわからないから、まだ自分たちでは、らしさってことがわかんない感じなんですよ」
S「意外と全部英語でこんな曲調はなかったかな」
CC:3曲めは、これがリードって思ったくらいだったけど…ナルミさんは歌詞の意味は…?
N「歌う前にシュンタロウに意味を何気なく聞きます。全部は理解しなくても、私なりに解釈できればいいなと思っているので。聴く人も私たちの100%をわかってもらえるわけではないし、5%くらいでも同じ気持が共有できたらいいなと私なりに歌っています」
CC:今までの曲もそうですが、お客さんとかファンはどんな反応します?
N「そういう意味で作ったのにわかってくれてたんだ~ってこともあるし、全然違う方向からこういう意味ですよねって言われることもあって、へ~、いろんな人がいるからいろんな解釈があるんだなあと。いつも思います」
CC:それは狙ってるんですか?
S「いや。そこまでややこしくしようとは思ってないんですが(笑)。でも、ややこしいってすごいいいことだと思うので。解釈のしかたが多ければ多いほどいいことだと思っているんですよ、ボク。どれが正解とかはなくていいと思ってて。例えば“惑う”って歌詞があって、その人にとって惑うことって人それぞれ違うじゃないですか? そういうことがないと面白くないなって思ってます」
CC:3曲目はどういうことをいってます?
S「地球、回転する地球、神秘的な球体がまわり続けているという曲です。地球は回ってるよって曲で
す」
CC:4曲目、最初のナルミさんのパートが和風というか、カラオケで一番歌えるんじゃないかって曲。歌いませんけど(笑)。
N「ちょっと民謡っぽいことを意識しました。おどけているというか狂気みたいな怖い感じ、そういう歌いかたは面白いかなと思って。私の中の民謡のイメージで歌った感じです」
CC:そういうのはシュンタロウくんから曲ができてきて、こういう風に歌ってってリクエストがあるんですか?
N「ないです。録るときには私の中のイメージだけで歌っちゃいますね。」
S「だいたいいいんですよね。あんまりこれダメって言うことないです。ちゃんと歌い方を歌詞の意味から汲み取って歌っているので、外れてるなあということがないです」
CC:それは各楽器のパートについてもそうなんですか?
S「そうですね。全体でそろえなきゃいけないところはこういう風にやろうって進めるんですけど、基本自由です。勝手にやってくれぐらいの感じです。自分の存在意義をそこに示してくれ! みたいな感じです(笑)」
CC:みんなもそういうやりかたがいいんですか?
Y「ボクは本番を録るときに、これもやってみようかなと変えることもあって、そこで存在意義を出して(笑)。それがいいか悪いかは判断してもらって」
M「ボクはデモを作る段階でベースも一緒に作っちゃうんですけど、いざ録る段階になって逆に言われるんですよね、ボクは。もっとこうしろとか(笑)。自分で作ったフレーズだったりもするし、チェッて思いながらやってます(笑)」
CC:5曲目。インストにちょっと歌詞があるタソコくんの曲。これまた、ハロスリらしい自由な感じが……。
T「もともとインストの状態にしようとしたんです。アルバムを作ったときにインスト曲が欲しいってことになって、この曲を作りました」
CC:インスト曲が欲しいって、どの段階での判断なんですか?
T「各曲をブラッシュアップして並べたときに、インストがあるともっとドラマチックになるんじゃないかと。で、もともとボクが作ってた曲があって、それをバラしてインストに作りなおして、インストにしたらしたで、今度は歌が欲しくなっちゃって。広がるような、アンビエントっぽい感じの歌詞を作りました」
CC:見せ場な曲な気がしますね。ギターやベースがそれぞれ主役になったりして。
T「作ってるときは何も考えてなくて(笑)。でもライブでやるのが楽しみですね。演奏中心で」
CC:6曲目。色がついていそうな曲だなあ。他の曲にはない、濃いめの色の印象がある曲。
S「ああ……急に日本語ってのもあるかもしれないですね」
CC:この曲は日本語にしようとか英語にしようとかはどの段階で決めるんですか?
S「どうだろう……全然考えてないですね。曲を作っていく段階で仮に入れたものが英語で、それが合っていたら英語にするし、日本語がマッチしたら日本語にするし、みたいな感じです。響きをとっていることもあるし、言葉が出てきてそれを選ぶこともある」
CC:なにか映像が浮かぶんですか? 歌詞を書くときに。
S「そうなのかなあ……映像が浮かぶこともあれば、みんなそう?」
T「温度とか、気温とか。5曲目とか、AメロBメロとか冷たい感じがして」
S「このときは文字が先かもしれないです。でもその文字で連想する景色とか大事だと思っていて、そこで広がりが出てくるから。最初はすごい記号っぽいんです、言葉って。組み合わせると色がついたり、景色が見えたりするので、そういうのを楽しみながらやっている感じですかね。これダメかなと思っても、ほかの言葉と組み合わせてみるとよかったりとか」
CC:7曲目の、曲の最後のほうで歌を重ねるところあるでしょ? あれはなにを狙って?
S「どうなんだろう? 音楽的に言ったら人数が増えるので、広がりが出るんですよ。広い場所にいる、壮大な印象になるけど、なにを狙ってってわけではないから……カッコいいかなあとか(笑)二つのメロディが交錯していくっていうところが、カッコいいなあとか、そういうところに楽しみを持っていくタイプなので」
CC:そういう音楽的なアイデアって昔から自分たちの中であったものなの? それともキャリアを重ねていく中でできあがったものなんですか?
N「メロディを重ねるのは一枚目からやっているし……民謡とかも、最初からあったものですね。これはこういう風に歌おうとか。変化もしていくけど。聴いたときのままの印象で歌ったりすることが多いかな」
(photo/Satoshi Hata)
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